ラブドールお役立ち 2022/04/28
ラブドールを使っている時に悩むのが、「劣化を防ぐためのケア・保存方法」に関することでしょう。
ラブドールで使われている素材は、シリコンとTPEです。
シリコンにはシリコンの、TPEにはTPEの劣化原因があります。
そこで、この記事ではラブドールで使われるシリコン・TPEの劣化原因から、ラブドールの劣化原因、劣化を防ぐケア・保存方法について解説します。
悩んでいる人は、ぜひ参考になさってください。
中国製・日本製に関係なく、低価格帯のラブドールでよく使われている素材がTPEという素材です。シリコンより低コストで使用できることから、近年ではラブドールに限らず多くの製品で使われています。
ここでは、TEPの定義から劣化の原因について説明します。
TPEとは英語表記の「Thermo Plastic Elastomer」の頭文字を取ったもので、日本語では「熱可塑性エラストマー」といいます。
安全性が高く、ラブドール以外にも電子機器やスポーツ用品、家具など幅広い用途で使われている素材です。
シリコンゴムに比べて低価格で入手できることから、低価格帯のラブドールの素材としてよく使われています。
TPEの劣化原因として挙げられるのが、直射日光(紫外線)を浴びたことによる劣化です。
光エネルギーを吸収して分子結合が分断することで起こります。
保管する際は、直射日光を避けるようにしましょう。
合成樹脂の分子構造は、主に炭素・酸素・水素です。
TPEも例外ではなく、ひものような構造になっています。
特に夏場など高温多湿になりやすい環境下だと、気温の上昇による変形やオイルのしみ出しによる劣化の可能性があるので、注意してください。
使用されるTPEによっては、油に弱い素材があります。
ラブドールの場合、オイルブリード(油)がしみ出すことで劣化することも考えられるため注意が必要です。
シリコンゴムは、他のゴムと比較して劣化・老化のスピードが遅いという特性があります。
また、自然劣化がほとんどないことから、ラブドールでは今でも多く使われている素材です。
ここでは、シリコンゴムとはどういう素材かという点から、劣化の原因について説明します。
簡単にいうと、シリコンゴムは「石」を生成してできる、シリコンにゴムコンパウンドを生成して作られたものを指します。
もともとシリコンは撥水性などに優れており、それに加えて耐熱性や耐候性を兼ね備えていることから、自然劣化は少ない素材です。
シリコンゴムは、超高温の状況下にあると劣化します。
200℃までであれば簡単に劣化しないものの、超高温(220℃以上)の環境下に長時間さらされると、ゴム性能を失ったり反発力や伸び率が低下したりします。
シリコンゴムは、有機溶剤に強い物質です。そのため、トルエンやガソリンがついても、揮発すると元の状態に戻る特性があります。
しかし、藍染でよく使われる灰汁(pH13)やせっけん水(pH9~10)のように強いアルカリ性のある物質がつくと、シリコンゴムの破壊や分解が起こります。
また、強酸性の物質も避けるべきでしょう。
シリコンゴムは、比較的耐油性に優れている製品です。100℃を超えてもあまり劣化しません。
ただし、長時間油に使ってしまうと、内部に油が染み込むことで抜けなくなってしまうため注意が必要です。
ラブドールを使う際に悩むのは、何と言っても「劣化を防ぐための保管方法」ではないでしょうか。
その保管方法は、お部屋のスペースなどによっても変わってきます。
ここでは、ラブドールの劣化対策と保管方法についてまとめました。
特にTPE製の場合は、洋服の型が付いたり色移りしたりしやすいという欠点があるので、可能な限りはだかで保存するようにしましょう。
服を着せていると、その他にもラブドールに入っている油が衣類にしみわたるリスクがあります。
これは、特にTPE製のドールによく見られるので、できるだけ衣類を着用したままの保存は避けたほうが賢明です。
TPEやシリコンは、静電気が発生しやすいという特徴があります。
特に空気が乾燥しやすい時期は、埃や汚れも付着しやすくなるため、ラブドールの保存前や衣装を着せる前にはベビーパウダーで表面をお手入れすることが必要です。
時間が経過するとともになじんでくるので、少しくらいであればつけすぎても問題はありません。
▼ラブドールの洗浄方法について詳しく解説した記事になります。あわせてご覧ください。
ラブドールを劣化させず、なるべく良い状態のまま長く使おうと思ったら、保存方法にも気を遣うことが大切です。
ここでは、ラブドールを使わない際の保存方法について説明します。
保存方法に悩んでいる人は、参考にしてみるといいでしょう。
専用の吊り下げフックやボルトを使って吊り下げてください。場合によっては、S字型の鈎で代用することも可能です。
フックにしか荷重がかからないので、ラブドールへの負荷や型崩れも少なくて済みます。
ただし、十分な目隠しをしてから保存するようにしてください。
ラブドールの保存方法として、基本的な方法です。
すべての関節を伸ばした状態で仰向けにして保管するのも有効です。
ただし、負荷がかかるとお尻部分が変形しやすいので、硬い床の上ではなく、梱包材や低反発クッションなどの上に置くようにしましょう。
また、オイルブリードが起きやすいので、防水シートなどでしっかりくるむなどの対策をすることを忘れないでください。
先に紹介した吊り下げ保管と並んで、基本的な保存方法のひとつです。
自立できるラブドールであれば、自立保管する方法があります。この場合は、支点となるボルトがあるかどうか確認してください。
この場合は、お尻部分のオイルが壁面などにつかないよう、汚れても構えわないものを挟んでおきましょう。
また不安定だと転倒して壊れたり、ケガしたりなどのリスクがあるので注意してください。
型崩れのリスクが大きい方法なので、緊急時に保存したい際に使うようにするといいでしょう。
数日程度であれば、椅子などに座らせて保管することも可能です。
座り姿勢の場合は、お尻や太もも、背中、膝などに負荷がかかりやすいので、お尻や背中に何かを挟むなどの工夫をして保管するようにしましょう。
その他、座らせる椅子などの色移り、椅子へのオイルブリードにも注意してください。
▼ラブドールの処分方法について詳しく解説した記事になります。あわせてご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
ラブドールに使われるシリコンは、比較的耐熱性などは高く劣化しにくい素材です。
ただし、近年使われるようになったTPE直射日光による肌(表面)の変色や色移りなどにより、見た目が劣化するリスクも高くなります。
その他、ケア・保存方法を間違えることによるお尻や胸の変形などといった形の変形にも注意が必要です。
本記事で紹介したケア・保存方法を実践して快適なラブドールライフを楽しみましょう。
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