メーカー雑感 2021/09/27
ラブドールの映画として見ごたえのある作品となった「ロマンスドール」!
コロナの大流行の少し前でギリギリ映画館で観ることができましたがその後、映画館も3密の対象となり…残念なことになりました。
TV等での宣伝効果もあり、当時の観客は若いカップルが多かったように思います。
確かに内容はロマンスなストーリーでしたが自分の見方は全く違ってオリエント工業の草創期を見ているようなリアリティのある作品でした。
そのオリエント工業が資材協力なのですが、高橋一生演じる主人公が新素材(おそらくパーフェクトボディのようなふわふわTPE製素材)を使ってシームレス(ヘッドとボディ一体型)のラブドールを開発するというタナダユキ監督の願望に近い理想のドール作りでしたが、どちらも今後、開発できない(諸事情で作れない)オリエント工業側との間に摩擦がなかったのか!とか気になる点もありました!汗
個人的に共感できたシーンはラブドール製造メーカーである主人公が朝から晩までラブドール作りに没頭する場面です。ある種、とりつかれたような職人魂は仕事内容は違えど同業者として印象に残りました。
また終盤で蒼井優演じる奥さんの病気から死に至る過程で彼女にそっくりなラブドールを作るというオチはラブドールが持つ永遠性をうまく表現できた作品になったと思います。
元々ロマンスドールは小説からの映画化ですが小説が書かれたのが日本製ラブドールがブームになった頃でちょうど今のラブドールブームに乗ったかたちで公開でしたが、もう2、3年公開を待ってからでも良かった気がします。(さらにラブドールが浸透した頃、第二弾に期待です!)
というわけで、稀有なテーマであるラブドールに挑んだ作品でしたが、ラブドールを理解していただく上でもっと多くの方、特に女性陣には是非観てもらいたい作品かと思います。(ラブドール所有者の誤解を解く意味も含め…)
まだご覧になっていない方はこちら!
ロマンスドール(NETFLIX)
ラブドールなんて映画だけで十分だ!とお手持ちのラブドールを持て余している方はこの機会に弊社までご相談願います。