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ブログ 2022/05/04

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【「KAZU I」船内に初めて水中カメラが入る 知床観光船事故 船内にあるのは果たして?!】

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、海底に沈む船の中に3日、初めて水中カメラが入りました。

第1管区海上保安本部 警備救難部 横内伸明 次長
「午後5時17分に北海道警の水中カメラが船内に入ったという情報は聞いている」

3日午後5時すぎ、北海道警の水中カメラが海底115メートルに沈む「KAZU I」の船内に初めて入りました。

「KAZU I」は船室の後ろ側のドアが開いていることが分かっていて、関係者によりますと、カメラはこの部分から中に入りました。

今回の事故では依然12人が行方不明で、船内に取り残されている可能性も指摘されています。

しかし、水中カメラには椅子などは映っていたものの人影は映っておらず、行方不明者の発見には至っていません。

 

 

【“演技指導”として性行為を強制され…7年経ち、今語るワケ「“なかったこと”にして生きていくことはできないと思った」 何処にでも有る業界の闇!!】

映画界で性暴力の告発が相次いでいます。映画監督から“演技指導”という名目で、性行為を強いられたという俳優が実名で取材に応じてくれました。性加害や暴言、暴力・・・映画界のあらゆるハラスメントをなくすための取り組みも始まっています。

■“演技指導”の名目で強要「監督の指示は絶対。判断つかないまま…」

俳優・睡蓮みどりさん:
自分の肉体が奪われたような、自分の体が自分の体じゃないみたいな、そういう感覚はあったんですけど・・・。

映画や舞台で活躍する俳優の睡蓮みどりさん。7年前、ある映画監督から“演技指導”という名目で性行為を強いられたと話します。

睡蓮みどりさん:
監督が新しく私の役を作るという話になって、それから演技指導のようなものが始まりました。やっぱり監督の指示は絶対というのが、私の頭の中に当時はあったので、「やれ」って言われたことができないと役者として悔しい気持ちもすごくあって・・・。判断がつかないまま(性行為が)起こってしまいました。

しかし、これまで被害を訴えることはできませんでした。
小川彩佳キャスター:
お名前もお顔もこうして出す形でインタビューに答えてくださったのは、どういった思いからですか?

睡蓮みどりさん:
私自身はやっぱり映画の業界がすごく好きで、良い方向に変わって欲しいと本当に願っていて、複数の女性の声が上がった現実を目の当たりにして、その声を聞いた時にすごく背中を押された、押してくれた感じがして、その状況で何も言わないでなかったことにして生きていくことはできないなと思いました。

睡蓮さんは先週、同じ思いを持つ俳優や映画監督などと共に声明を発表しました。

睡蓮さんらの共同声明:
断ったり拒んだりすれば「クビにされるのではないか」といった不安を覚え、沈黙を強いられます。また、こうした事例を指して「枕営業」などという加害者に都合のいい言葉を使う光景も繰り返されてきました。性加害・性暴力・二次加害が、当事者だけの問題ではないと広く認識されることを私たちは望んでいます。

睡蓮みどりさん:
当たり前におかしいことが「おかしい」って言える環境や、間違っていたということを認め合える、その上で二度と同じようなことが起きない仕組み作りも必要ですし、それは映像業界に携わっている全員で話すしかないと思うんです。

■「2人きりで話したい」と言われたら?現場でも議論「信頼失っている」

映像業界を変えるために、少しずつ対策も始まっています。
白石和彌監督は、あらゆるハラスメントをなくすため、撮影前に出演者とスタッフに、あるお願いをしたと言います。

映画監督 白石和彌さん:
ハラスメントは一体どんなところから起こって、どういう状況で起きやすいか説明を受けて、こういう時はどういう行動をとるのがいいのか、みんなで意見を出しあったりした。ハラスメントの根底にある相手への尊敬の気持ちが欠けていないか立ち止まって考える「リスペクト・トレーニング」と呼ばれる手法です。

白石監督:
例えば、若い女優さんなどが芝居のことに悩んで「監督、話したいです。みんながいると恥ずかしいので2人きりで話したいです」と言われた場合、どういう対応をしますか?みたいなこととか。

山本恵里伽キャスター:
トレーニングを受けられたキャストやスタッフはどんな反応なのか。

白石監督:
話している内容によっては「これもそういうことなの?」とかはあるんですけど、人間なので誰しも撮影現場でイライラしちゃうこともあるわけですよね。そういう時に、ちょっと声を荒げたりしても「今のリスペクトが足りないんじゃないですか」ということを、非常に声をかけやすくなる。
僕自身もおそらく監督をやりながら、例えば声を荒げてしまったりとかっていうこともあったので、そういうことは改善したいなと撮影しながらすごく感じていた。この作品で“あらゆるハラスメントを許さない”ということを宣言することがすごく重要。

性暴力を含むハラスメントをなくすために、今も試行錯誤を続けています。白石監督:
監督やプロデューサーとか、パワーを持った人たちに特化したトレーニングもあっていいんじゃないかと感じます。映画界全体が変わっていかないと、新しい人が入ってきてくれたりとか、お客さんも安心して見られる作品なのかどうかということも、僕らは今信頼を失っているので、ちゃんと取り組んで信頼を取り戻す必要があると感じています。

■映画界の性暴力 海外で進む「防止策」とは?

小川彩佳キャスター:
海外では映画界での性暴力を防ぐ取り組みがさらに進んでいます。
例えばアメリカでは、「インティマシー・コーディネーター」というんですが、性的なシーンを撮影する時に監督やプロデューサーと、俳優との間に入って調整する役割を担う専門スタッフが入ることが広がっています。
また、韓国では2018年に韓国映画男女平等センターが設立され、セクハラや性暴力の実態調査や相談窓口の他、ハラスメントの予防教育なども行われています。
お話を伺った睡蓮みどりさんは、こうした告発が一過性のものとして終わってしまうことへの恐怖も口にされていました。受け止める私達がどうこれから行動するのかということも問われていると思います。

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